田んぼで草をついばむコハクチョウの幼鳥=小松島市和田島町東新開

 小松島市和田島町や坂野町の田んぼに、酉年が明けるとともにコハクチョウの幼鳥2羽が飛来し、愛らしい姿で住民を楽しませている。日本野鳥の会県支部によると、県内でのコハクチョウの観測は2010年以来。この時季、シベリア方面などから越冬のため、山陰地方などに渡ってくるが、強風で群れからはぐれたとみられる。

 飛来したコハクチョウは体長130センチほどで、羽根を広げると約2メートルある。性別は不明。毛の多くが灰色のため、1歳未満とみられる。2羽は田んぼにたまった水を飲んだり、草を食んだりして過ごしている。

 住吉節子さん(71)=同市和田島町松田新田=らによると、年が明けた1日朝から、同市坂野町高塚や和田島町東新開で目撃されているという。住吉さんは「最初はアヒルかと思った。酉年の新年から、かわいい鳥を見られて縁起がいい」と笑顔で話した。

 通常なら3月頃まで列島にとどまり、越冬する。三宅武・日本野鳥の会県支部長(73)=石井町石井=は「幼鳥なので警戒心が弱い。距離を置いて、温かく見守ってほしい」と呼び掛けている。