薬王寺の門前町ににぎわいを取り戻そうと開かれている「手づくり物の市」=2016年2月11日、美波町奥河内

 美波町奥河内の四国霊場23番札所・薬王寺の門前町「桜町商店街」周辺で8日、地元産品や手工芸品が並ぶ「手づくり物の市」に合わせ、車の通行を規制する歩行者天国が初めて実施される。物の市は、地元の住民グループが2015年2月から年数回開いてきたが、今回から町や徳島文理大、観光協会などが運営に参加。初詣客らを呼び込んでゆっくりと買い物を楽しんでもらう。

 当日は、商店街の通り沿いや薬王寺の山門横にある広場に27店が出店。午前10時から午後3時まで、通りの町道2路線・計310メートルで交通規制を行う。

 物の市は、門前町の活性化に取り組む「発心の会」が15年2月、町への人の流れをつくろうと、薬王寺の本尊・薬師如来が新年に初めて迎える縁日「初会式」に合わせて初めて開いた。以降、日和佐うみがめ祭りに合わせるなどして計5回実施しており、各回500~5千人が来場。イベントとして定着しつつある。

 一方で、商店街の通りは住民の生活道路となっているため、交通量が多く、来場者や住民から危険だという声も出ていた。

 今回、門前町再生に向けて発心の会、町など13団体で7月に設立した「歴史・文化の力でまちづくり推進協議会」が主催することにし、行政が加わることで交通規制を行いやすくした。「初会式」に合わせて開く次回の2月11日以降も、規制を実施する。

 発心の会の江本友昭会長(62)=同町奥河内、自営業=は「安心してじっくりと店を見てほしい。イベントを定着させることで、出店者の門前町への定着にもつながればうれしい」と話している。