日本郵政が平成博愛会に売却する方針を固めた徳島逓信病院=徳島市伊賀町3

 日本郵政が全国で経営する逓信病院のうち、徳島逓信病院(徳島市伊賀町3)と札幌、横浜の3病院を売却する方針を固めたことが6日分かった。4月1日からそれぞれ医療法人などが経営する見通しで、徳島の売却先は医療法人平成博愛会(同市勝占町)。不採算となっている病院事業の合理化が狙いだ。売却額は明らかになっていない。

 徳島逓信病院は内科、外科、整形外科、眼科、婦人科があり、51の病床を持つ。1938年、診療所として同市寺島本町1に開業し、55年に現在地に移転した。

 売却先となる医療法人平成博愛会の武久洋三理事長(74)によると、入院患者がいるのは20床ほど。病院事業は毎年度多額の赤字を計上し、不採算となっている。

 医師や看護師らの雇用は継続する方針。病院は10年ほど前に改修工事を終えており、新たな工事は予定していない。

 昨年の夏ごろ、日本郵政から事業を引き継ぐよう要請された。武久さんが理事長を務める別の医療法人が、赤字続きだった神戸逓信病院(神戸市)の経営を立て直した実績を見込まれたという。

 武久さんは「市中心部の地域医療を守るために引き受けた。しばらくは赤字覚悟で経営改善に取り組み、収支を均衡化させたい」と話した。