聴衆に語り掛ける寂聴さん=京都市の寂庵

 徳島市出身の作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(94)が19日、京都市の寂庵で法話の会を開き、聴衆約160人が耳を傾けた。

 寂聴さんは、圧迫骨折やがん治療の闘病記をつづった新著「老いも病も受け入れよう」(新潮社)に触れ「病気になって初めて健康のありがたさが分かった。自分がつらい目に遭わないと人の苦しみは分からない。想像し、思いやることが大事ね」と語り掛けた。

 呼び掛け人の代表を務める女性支援組織「若草プロジェクト」については「生きている間は誰かの役に立ちたいと思ってるの。1人でも助けられたら素晴らしい」と話した。

 一時帰国中に訪れたマレーシアの福祉ボランティア中澤和代さん(71)=阿波市出身=は「何事も明るく自然に受け止めている寂聴さんの言葉に元気をもらった」と感激した様子だった。