台風24号による風雨の影響で、壁の一部が崩れた空家=小松島市小松島町外開

台風24号による大雨で増水した吉野川。道路標識が傾いている=午前7時半ごろ、吉野川市川島町

 台風24号の接近から一夜明けた1日、徳島県内では公共施設や民家で、強風、浸水被害が新たに確認された。交通機関のダイヤの乱れも続き、臨時休校や授業の開始を遅らせる学校も相次いだ。

 美波町が移住体験向けなどに開放している同町恵比須浜の町文化交流施設が、高潮の影響で一時床上浸水した。町によると、30日午後7時ごろから水が流れ込み、IT会社サイファー・テックが入居するオフィス部分のほか、移住体験用の滞在スペース、キッチンなどが浸水。最高で床から約30センチの高さまで水が達した。オフィス部分の電源やLANケーブルなどが壊れる被害が出ているという。

 三好市井川町でも、民家1軒で床上浸水が確認された。小松島市小松島町では、空き家の壁の一部(約3メートル四方)が市道上に倒れているのを市消防署員が発見。壁の回りに柵を置き、応急対応した。

 徳島発着の空の便は全日空、日本航空とも東京線で始発からそれぞれ上下3便を欠航。JR四国は徳島線・穴吹―阿波池田駅間で始発から運行を見合わせていたが、午前8時33分に運転を再開した。徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーは午前の上下8便を欠航。オーシャン東九フェリーも徳島発北九州行きを欠航した。

 県教委によると、交通網の乱れなどで公立の小中高校と特別支援学校のうち、池田高校三好校が臨時休校、7校が授業開始を遅らせた。徳島新聞の1日午前11時時点のまとめでは、美馬市の2世帯2人が公共施設に避難している。県道路整備課によると、正午時点で県管理の国道、県道の14路線20カ所で通行止めが続いている。

 徳島地方気象台によると、降り始めの9月28日午後11時から1日午前8時までの総雨量は上勝町福原旭373ミリ、那賀町木頭出原346ミリ、三好市東祖谷京上274ミリ、徳島市163ミリなどだった。