徳島県小児科医会 日浦恭一(徳島新聞朝刊 満1歳にて掲載)

 メディアが子どもの発達に様々な影響を及ぼすことは予想されます。テレビやビデオを子ども一人で見せることは子どもの発達に悪い影響を与えることは明らかです。最近のメディアはテビレやビデオからスマートフォンやタブレットによるゲームやインターネットに移行しています。子どもにとってスマホやネットはなくてはならないものになっていますが、その影響についての詳細は明らかではありません。今月はメディアについて考えてみました。

 メディアは子どもに様々な影響を及ぼします。メディアに関わる時間が長くなればなるほど、学校や社会生活に必要な時間を奪われることになります。

 メディアの利用時間が長くなると睡眠時間が減ります。特に夜寝る前にスマホやパソコンの画面から明るい光を浴び続けるとメラトニン分泌が減少し、熟睡出来なくなります。寝つきが悪くなると成長ホルモンの分泌が減少して体内環境が悪化します。昼間の外遊びが減少して太陽光を浴びることが減るとメラトニンとともにセロトニン合成が減少します。

 セロトニン減少は睡眠障害に関係するだけでなく、発達の遅れやうつ状態を引き起こし、抑制の効かないキレやすい状態を招きます。

 運動や勉強に費やす時間が少なくなり、学校の成績が悪くなります。また人と接触する機会が減り、直接会話することが出来難くなり、社会性の発達が悪くなります。

 これからの学校や社会生活にとってメディアとの接触を避けることは出来ません。メディアと接触する時間を上手に制限することで健全な子どもの発達を促したいものです。