案内板を手作りするボランティア=三好市西祖谷山村有瀬の民宿「楽校の宿あるせ」

 徳島県三好市西祖谷山村の住民が、地元以外にはほとんど知られていない登山ルートの整備に取り組んでいる。高知県境にある三方山(さんぽうやま)(標高1303メートル)周辺の約5・5キロで、アウトドア志向の外国人観光客らの誘致につなげて活性化を図る。

 登山ルートは、西祖谷山村有瀬から三方山山頂を通って、祖谷のかずら橋(同村善徳)に近い登山口(同村今久保)に続く。道中ではフクジュソウやトリカブトの群生が楽しめるという。

 これまでは民宿「楽校(がっこう)の宿あるせ」(同村有瀬)に宿泊した外国人観光客が、地元住民に案内されて登ることもあった。ただ、地図に名前が載っていない上、道順が分かりにくく、訪れる人は限られていた。

 楽校の宿を運営する住民グループ「つくし会」の会員から、登山ルートの存在を聞いた美馬市のツアー企画会社「AWA―RE(アワレ)」が、登山道を整備して活性化につなげようと提案。住民約20人が協力し、昨年秋以降、ルートを示すピンクのテープを設置するなどしてきた。

 9月中旬には、NPO法人NICE(日本国際ワークキャンプセンター)の呼び掛けに応じ、国内外のボランティア6人が訪問。手作りした案内板(縦約30センチ、横約40センチ)20枚を設置したり、道を広げたりした。

 米国から参加したレイサン・トレバーさん(27)は「峡谷が深くて美しいルートだ」と話した。

 本年度中に整備を終える見通しで、アワレの井上琢斗取締役は「今回の整備がうまくいけば、他の場所でも取り組みたい」と話している。