米国人講師のレッスンを受ける小学生。全て英語で行われる=徳島市佐古一番町の徳島第一英語村

能開センターが今年4月から始めた小学生向けの英語授業=徳島市寺島本町東3の徳島駅前校

 2020年度から小学5、6年生の英語教科化と大学入試での民間英語試験の活用が始まるのを前に、徳島県内の学習塾や英会話教室が英語指導に力を入れている。日常的に英語に慣れ親しむ保育園も誕生し、子どもや保護者の関心を集めている。「読む・聞く・書く・話す」力がより求められるようになる上、グローバル化の進展もあり、実用性を身に付けさせる動きが加速している。

 学習塾経営の徳島第一ゼミグループ(徳島市)は8月、同市佐古一番町に「徳島第一英語村」を開設した。外国人が講師を務め、授業中に使う言葉は全て英語。テキストを使った文法や会話の学習のほか、料理や美術制作などの体験活動を通じて実践的な英語を学ぶ。

 3歳から高校生までが対象。既に約100人が学び、7割近くを小学生が占める。小学3年の息子を通わせる藤本早恵さん(44)=同市中洲町3、公務員=は「将来に備え、早い時から英語に慣れさせたい」と話す。

 全国展開する学習塾・能開センターが県内に置く徳島駅前校(徳島市)と阿南校(阿南市)は4月から、希望する小学5、6年の受講生向けに週1回、「多読多聴」を掲げた英語の授業を始めた。

 英国人児童向けの国語教科書を利用。CDでネーティブの発音を聞いたり、単語の書き取りをしたりする。受講生の半数以上が学ぶ。

 センター徳島本部の岡本匡司責任者は「英語が好きで得意という意識を小学生から持たせることを最も大切にしている。中学、高校の学習に備える力をつけさせたい」と強調する。

 英会話教室に通う子どもも増えている。0歳児から小学6年まで教える子ども向けのワールドアカデミー(徳島市)の18年度受講者数は、11年度の開業以来最多の約150人に上る。外国人講師が教え、就学前から始める子どもが大半という。

 16年には英検対策コースを設けた。日本人講師が指導し、これまで2~5級に小学生延べ31人が合格した。

 英語を使った保育を行っているのが事業所内保育園「カラーズインターナショナル」だ。15年に徳島市に開園したのを皮切りに17年に北島町、18年に小松島市と、相次ぎオープンした。

 日本人保育士以外に外国人スタッフが複数おり、30~45分のレッスンが1日2回あるほか、レッスン以外の同スタッフとの会話も全て英語で行う。

 運営会社「COLORS(カラーズ)」の榊野雄仁社長は「保育を受けながら毎日英語を学べるのが最大の利点。グローバル化が進む中、将来英語を介していろんな国の人とコミュニケーションを取れるようになってほしい」と期待を込める。3園とも本年度末までの定員はほぼ埋まっており、近く徳島市にもう1園開園する。


 小学5、6年生の英語教科化 学習指導要領の改定に伴い、5、6年生が11年度から取り組んでいた「外国語活動」と異なり、成績評価を受ける。グローバル化に対応する思考力の育成などが目的。外国語活動は3、4年生に前倒しされる。

 大学入試での民間英語試験活用 グローバル社会で活躍できる人材育成に向け、大学入試センター試験の後継で始まる大学入学共通テストに導入される。TOEIC、英検など計23の民間検定試験が認定された。23年度までは従来型のマークシート式試験と民間試験を併存させ、以降は民間試験に全面移行する予定。