相生晩茶の試飲で来場者に説明する高橋さん(左)=徳島大常三島キャンパス

 那賀町地域おこし協力隊の高橋知己さん(40)と森容子さん(31)が同町相生地区で生産に取り組んでいる相生晩茶が完成した。9月24日には、徳島大学常三島キャンパスで開かれたファーマーズマーケット(徳島大地域創生センターなど主催)で試飲会が開かれ、好評だった。2人は「完成までこぎつけられたのが収穫。来年はもっとおいしいお茶を目指したい」と意気込んでいる。

 マーケットでは、那賀町の住民でつくる地域再生塾丹生谷応援団のブースで、高橋さんが約1キロの茶葉を来場者に振る舞った。

 来場者は高橋さんから、釜ゆでした茶葉を乳酸発酵させてつくる相生晩茶の特徴や入れ方などの説明を受けながら試飲。おおむね高評価で、ブースに設けられた採点表には「苦味と甘味がいい感じ」などの感想を記したシールが貼られていった。

 高橋さんは「発酵が少し思わしくなかったが、多くの方の協力で、まずまずの味に仕上がった」と笑顔を見せ、森さんも「来年は茶畑の整備から挑戦したい」と話している。

 相生晩茶作りは、健康茶として人気がありながら農家の高齢化で生産が減少する中、高橋さんと森さんが「産地を守りたい」と、退任後の就農を視野に始めた。JAアグリあなんの仲介で農家から茶畑の提供を受け8月に収穫。9月中旬にかけ桶への漬け込みや天日干し、茎と葉の選別などを経て完成させた。