ドローンの飛行実験を行う三輪准教授(左端)や横石社長(右から2番目)ら=(8月8日撮影、いろどり提供)

 葉っぱビジネスの販売支援を行う上勝町の第三セクター・いろどりが、葉っぱの運搬用に小型無人機ドローンの活用を検討している。高齢化が進む彩(いろどり)農家の負担軽減や、作業効率化による品質向上につなげるのが目的。今月中にも実際に葉っぱを運ぶ実験を行い、2017年度中の導入を目指している。

 約180軒の彩農家は70代が中心。平日は午前11時ごろまでに取引先から注文が入り、正午までに町内に2カ所ある集荷場に出荷しなければならない。集荷場まで一番遠い農家は往復19キロ、車で40分近く掛かるという。

 高齢になって運転への不安が高まり、仕事を続けられなくなることを危惧する農家も多い。このため、いろどりの横石知二社長が、集荷場まで葉を運ぶ手間を減らそうとドローンの導入を提案。徳島大大学院の三輪昌史准教授の指導を受け、農地管理や災害時に役立てたい町や、国土調査を行う第三セクター・ウインズ(上勝町)と共同で模索している。

 詳しくは決まっていないが、操縦は専門の担当者が行うようにする。

 8月からは、同町福原のレンコン農家の畑から自宅までの約3キロ(ドローンで直線約500メートル)で飛行実験を行い土地を測量。スムーズに飛行できるよう3Dマップを制作している。完成後に実際に葉っぱを乗せて運び、可能性や課題を探る。

 大畑悠喜取締役は「来年度中に導入を目指し、いずれは集落ごとにヘリポートを作りたい。日常的に動かすことで、町の緊急時にも対応できるはず」と意気込む。

 同町傍示の彩農家西蔭幸代さん(79)は「100歳まで農家を続けたいので、ドローンが導入されれば本当に助かる」と期待を寄せている。