密漁対策の実証実験で飛行させたドローン=美波町の伊座利漁港

 美波町の伊座利漁協は、伊座利漁港沖合でのアワビなどの密漁対策に、2017年度にも小型無人機ドローンを導入する。カメラを載せて空撮し、監視活動の負担を軽減するのが目的で、28日、徳島大の協力を得て実証実験を行った。

 同漁協によると、今年9月、約1キロの沖合でアワビ漁をしていた組合員が所属不明の漁船を発見した。不審船はすぐにその場を離れ、被害は確認できなかったが、以降は組合員が定期的に漁船で見回っていた。那賀町が野生鳥獣の監視などでドローン活用を検討していることを報道で知り、徳島大大学院の三輪昌史准教授(機械工学)に協力を依頼した。

 実験には関係者10人が参加。漁船に乗って不審船の目撃現場を確認した後、三輪准教授が漁港内でドローンを飛ばし、空撮した映像が鮮明に見えることを確認した。来年1月には温度を感知する赤外線カメラを載せ、夜間飛行も試す。

 三輪准教授らによると、密漁対策にドローンを活用するのは県内で初めて。草野裕作組合長(65)は「予想以上の効果が期待できる。できるだけ早く導入したい」と話した。