完成が2年遅れることになった四国横断自動車道・徳島JCT―徳島東IC間の吉野川河口に架かる橋の工事現場=徳島市

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 西日本高速道路は8日、四国横断自動車道の徳島ジャンクション(JCT、徳島市川内地区)―徳島東インターチェンジ(IC、同市沖洲地区)の完成が、当初予定の2019年度末から2年遅れ、21年度末になると明らかにした。吉野川河口に架ける橋の工事が天候不良や河床掘削の遅れなどの影響で、計画より時間がかかっているため。県内経済への影響も懸念されるが、同社は「見通しが甘かったわけではなく、現場条件が想定以上に厳しかっただけだ」(四国支社広報課)としている。
 

 徳島JCT―徳島東ICは延長4・7キロで、総事業費は806億円。15年6月に着工した。

 同社によると水量が増える出水期を避け、11月から翌年5月までを工期としている。17年度は期間中に高波や強風で橋脚基礎工事などの作業が中止になる日が多く、高波による中止は72日(11~3月)、強風での中止は58日(11~5月)あったとする。このうち重複している日があるかどうかは不明。

 また、河口は水深が浅く、作業用の台船のために河床を掘削する必要があるが、出水のたびに想定以上の土砂がたまり、これまでに予定の1回(土砂量約11万立方メートル)より2回多い計3回(計約18万立方メートル)掘削し、その分、工事が遅れた。

 この結果、陸上部を含む全体の工事進ちょく率は5割程度、橋の部分は4割程度にとどまっている。今後については、河床の掘削がさらに2回(計約12万立方メートル)必要で、作業に計11カ月を費やすことになると判断し、工期が2年間延びると修正した。

 徳島東ICから南は新直轄区間(無料区間)として、国土交通省が整備する。同省は徳島東IC―津田IC(同市津田地区)間2・8キロについて、当初の計画通り20年度内に完成させる方針。ただ徳島JCT―徳島東IC間の開通が遅れるため、「交通の流れなど影響がないかチェックが必要」としている。

 同社四国支社徳島工事事務所の浦啓之所長は「県民からも期待の大きい四国横断道の完成時期を見直す結果になったが、引き続き工事の安全に配慮して事業を進める」とコメントした。