第63回徳島駅伝(徳島陸協、県、徳島新聞社主催)は3日午前11時から徳島市のホテルクレメント徳島で行われる開会式で幕を開ける。4日午前7時半、海陽町の宍喰橋からレースが始まり、6日までの3日間、16郡市(オープン参加の名東郡を含む)の代表が全43区間265・3キロで健脚を競う。第1日の南方コースには2年ぶりに那賀コースを採用。競技人口増に向け、第2日の阿北コースに初の小学生特別区間が設けられた。

 ◎優勝争い 追う小松島・阿南・板野

 徳島市が2連覇を成し遂げるか、前回5位に沈んだ鳴門市が巻き返すか。2強を追うのが、前回20年ぶりに準優勝した小松島市。阿南市、板野郡が表彰台を虎視眈々(たんたん)と狙っている。

 徳島市は前回、一般勢が8個の区間賞を獲得しチームを引っ張った。総合力が高く、5000メートルで県高校ランキング3位の志摩(鳴門)、3000メートルで県中学ランキング7位の中坂(城ノ内)ら中高生も力をつけている。全国大学女子駅伝で松山大優勝の立役者となった緒方を筆頭に、女子も戦力が充実している。

 鳴門市は堀、奥谷ら大塚製薬陸上部から男女7人を加えている。一般勢は充実しているが、ニューイヤー駅伝に出場する選手は2度走らない可能性が高い。2年ぶりの制覇には中高生らの奮起が欠かせないだろう。

 小松島市は、2年連続で最優秀競技者賞(MVP)に輝いたエース大西(プレス工業)が柱。勝浦郡と連携して強化育成を図ってきた若手も成長している。女子が踏ん張ればメダルに手が届く。

 3チームに続くのが阿南市と板野郡。阿南市は2年連続で女子と中学生部門を制している。両部門とも今回も強力で、男子の生田(阿南二)、女子の小林(羽ノ浦)ら将来性豊かな中学生を抱える。

 女子、中学生とも前回2位だった板野郡は一般勢の頑張りが順位アップの鍵。女子では和田(大塚製薬)らが力走を見せそうだ。

 6位は名西郡がキープか。けん引役は中学生。男子の県中学駅伝で石井が優勝し、高浦が2位に入っており、それぞれの主力で固めた。女子の中学生も層が厚い。

 前回7位の美馬市、8位の海部郡は入賞の維持へ闘志を見せる。美馬市は一部メンバーの故障が不安材料だが、5000メートルで県高校ランキング1位の土井拓(つるぎ)らが穴を埋める。海部郡は社会人1年目の大竹(住友電工)、土壁(東洋大)ら高校を卒業したばかりの世代が成長してきた。

 1桁順位を目指して、しのぎを削るのが前回9位の那賀郡、10位の三好市、11位の吉野川市。那賀郡は前回、チームを勢いづけた徳島科技高勢が不在で、やや戦力ダウンは否めない。三好市はトライアスロンの第一人者、細田(博慈会)が3年ぶりに復帰し、戦力が底上げされた。吉野川市は大倉(小松島西高)を軸に層の厚い中高生をどう配置するかがポイント。

 下位チームもそれぞれ浮上を目指す。勝浦郡は安定した一般勢がタイムを縮め、女子区間の落ち込みをカバーする作戦。美馬郡はマラソン経験が豊富な西垣(コメリ)、箱根駅伝予選会で活躍した防衛大の丸岡らが下支えする。阿波市は栗林(東海大)や中高生が軸となりそうだ。

 最下位脱出を期す三好郡は手薄だった一般勢に厚みが増した。前回40分近くあった14位とのタイム差を縮めるには一人一人の奮起が欠かせない。

 オープン参加の名東郡は小学生の2区間を含む38区間にエントリー。今回も最終日は全11区間でたすきをつなぐ。