「目の前の試合に全力をぶつけて」と話すJ2徳島ヴォルティスの渡=徳島スポーツビレッジ

 数多くのJリーガーや日本代表選手が全国高校サッカー選手権から羽ばたいた。J2徳島ヴォルティスのエースストライカー、渡大生(24)=広島皆実高出=もその一人。当時のエピソードや現役世代へのエールを寄せてもらった。

 高校2年だった2010年度の大会にMFとして出場した。初戦の2回戦で、柴崎岳(スペイン1部・ヘタフェ)が率いる青森山田と対戦して完敗した。高校生活で3度しか挑戦できない特別な大会。緊張もしたが、割り切って楽しんだ。

 選手権は、高校までのサッカー人生の目標だった。近所に森重真人(FC東京)ら3兄弟が住んでいて、自分も男3兄弟だったので、一緒によくボールを蹴っていた。末っ子とは同級生で小中高も同じ。一緒に広島皆実で選手権を目指そうということになった。

 部活で一番覚えているのは「空気感」。県総体が終わり、夏から秋へと季節が変わる時季、朝練で肌寒く感じ始めると、選手権の本番が近づいてきたと実感した。今でもこの時季が来ると、一生懸命やっていた練習を思い出す。

 高校生に伝えたい言葉は「今を生きる」。3年間が90分で終わってしまう学校もあると思う。だからこそ、一瞬一瞬を大切にして、目の前の試合に全力をぶつけてほしい。