文科大臣表彰を受けた村尾選手。表彰式に先立ち、皇居で天皇陛下に拝謁した=東京都港区

 7月にトルコで開かれた聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」の陸上女子ハンマー投げで、5位に入賞した四国大4年村尾茉優(まゆ)さん(22)=徳島県阿波市土成町=ら成績優秀選手が5日、皇居で天皇、皇后両陛下に拝謁(はいえつ)し、ねぎらいの言葉を受けた。村尾さんは文部科学大臣表彰も受賞し、二重の喜びとなった。
 
 招かれたのは陸上、水泳、卓球など6競技で入賞(8位内)した71選手と優秀指導者12人。村尾さんによると、天皇陛下は穏やかな表情で「目標に向かって努力し、素晴らしい成績を残されたことを大変うれしく思う」とあいさつされた。

 村尾さんは「お姿を見て鳥肌が立った。一言一言丁寧に話され、温かなお気持ちが伝わってきた」。天皇陛下は2019年4月30日のご退位が決まったばかり。公務が限りある中で対面できたことに、村尾さんは感激した様子だった。

 拝謁後、一行は都内の結婚式場に移動し、文科大臣表彰式に参加。一人一人に賞状と記念品が贈られた。

 大会で村尾さんは48メートル94を投げ、9人中5位に入った。2年前の左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを乗り越え、昨秋から競技に復帰。今年5月に自己記録の54メートル61を投げてデフリンピック代表になった。

 9月で競技生活に一区切りをつけた村尾さん。賞状を手に、充実感を漂わせ「支えてくれた方々のおかげで競技を続けてこられたし、国際大会で入賞できた。感謝の気持ちでいっぱいです」と話した。