リニューアル後のパドックのイメージ図(とくしま動物園提供)

 徳島市のとくしま動物園は、キリンやシマウマなどを飼育する「サバンナエリア」を大幅にリニューアルする。約3千平方メートルあるメインの展示スペースを周回できる通路を整備したり、展示スペースを新設したりする計画で、本格的な改修は1998年春の開園以来初めて。展示頭数が多く、最も人気を集めるエリアをさらに魅力あるスポットにし、来園者数の増加につなげる。

 メインの展示スペースは「サバンナエリアパドック」。キリン1頭、シマウマ3頭、シロオリックス4頭、カピバラ58匹を展示している。現在、パドックを観覧できるのは屋内展望施設「サバンナハウス」など南側の一角だけで、動物が奥の方に移動した時などは見づらくなる。

 計画では、サバンナハウスからパドックの周りを回れるように幅2メートル程度の通路を整備。途中にはキリンに餌やりができる場所やトイレも設ける。

 このほか、ライオンをより近くで見える展望所、カピバラやフラミンゴの展示スペースをそれぞれ新設。ミーアキャットの展示スペースを増築する。

 動物の価格が高騰し、新たに購入するのが難しくなっていることから、園は繁殖のために動物を借りる「ブリーディングローン」を活用する方針で、キリンとライオンの獣舎を増築する。出産後に子どもを収容する寝室を確保することで、他の動物園からの受け入れ態勢を整える。

 園の施設が老朽化してきたことを受け、市は2014年度、将来的な運営方針を明記した管理運営計画を策定した。計画に盛り込まれた施策のうち、来園者増に効果が見込まれる施策として、サバンナエリアのリニューアルを優先することにした。

 市は18年度一般会計当初予算に工事費を計上する予定で、早ければ20年度の完成を目指す。総工費は数億円になるとみられる。中西克之次長は「来園者を増やすためにも、一番人気のあるエリアに最初に手を入れることにした。今までとは違う角度で動物園を楽しんでもらいたい」と話している。