白下糖の結晶を細かくし、糖蜜を抜く「研ぎ」の作業に当たる坂東さん=上板町泉谷の岡田製糖所

 和菓子などに使われる上板町特産の「阿波和三盆糖」作りが、同町泉谷の岡田製糖所で本格化している。6月ごろまで続く。

 町内外の40戸の農家から仕入れたサトウキビの一種・竹糖を機械で搾った後、あくを抜いて煮詰め、黄金色の白下糖を精製。素焼きのかめで冷やして白下糖を結晶化させ、糖蜜を抜く「研ぎ」を行う。その後、日陰で乾燥させると、舌触りの滑らかな白い和三盆糖が完成する。

 作業場では午前8時から坂東永一さん(67)=同町引野=ら職人3人が交代で「研ぎ」に当たり、白下糖を丹念に練って水を加え、重しを載せる工程を繰り返している。

 全国の和菓子店などに例年並みの70~80トンの出荷を見込んでいる。岡田和廣社長(58)は「台風の影響などでサトウキビの収穫量が少し減ったが、品質や出荷量に問題はないので、安心して食べてほしい」と話した。