2017年の徳島県内の特殊詐欺被害は63件(前年比4件増)で、このうち架空請求詐欺が40件を占めて統計がある03年以降で最多となったことが、県警のまとめで分かった。比較的少額をだまし取るケースが目立ち、全体の被害額は9282万円(7689万円減)と6年ぶりに1億円を下回った。

 捜査2課によると、63件のうち59件が振り込め詐欺で、5693万円(1億674万円減)の被害が出た。

 このうち、架空請求詐欺の被害額は3189万円。携帯電話にメールを送り、インターネットの利用料金名目で金をだまし取るケースが多い。40件のうち32件で、支払いにプリペイド式電子マネーが悪用されていた。

 1件当たり10万~30万円程度の被害が多かったが、2月には「サイト料金が未納」と連絡を受けた30代女性がコンビニエンスストアで電子マネーを購入させられるなどし、約820万円をだまし取られる事例もあった。

 振り込め詐欺で2番目に多かったのは、他人に成り済ます「おれおれ詐欺」で9件1703万円。被害者は全員65歳以上だった。

 一方、振り込め類似詐欺は4件で、被害額は3589万円(2985万円増)に上った。50代男性が異性の紹介名目で538万円をだまし取られた。70代女性は名義貸しを巡るトラブルを装った和解金名目で1700万円の被害に遭った。

 同課は「1年の間にも手口は変化してきている。金を請求するメールや電話には絶対に応じないでほしい」と呼び掛けている。