女子トイレに設置された洋式便器=阿南市領家町の富岡小学校

 掃除を通した教育活動や社会貢献に取り組む阿南市内のボランティア団体「阿南掃除に学ぶ会」が、小学校の和式便器を洋式に変える「みんなのトイレプロジェクト」を始めた。同市内の小学校22校の洋式化率は19・7%にとどまっており、和式に慣れていない子どもに気持ち良く学校生活を送ってもらうのが目的。第1弾として昨年11月下旬、富岡小学校に洋式便器1基を設置した。

 富岡小は児童数590人で市内2番目の大規模校だが、洋式化率は14・9%だったため、申し入れた。設置費用の約9万円は会員が知人や同小の保護者などから寄付を集めて賄った。

 今後も保護者や学校の要望を聞きながら、設置を進めていく。

 同会は1996年に市民有志で設立。全国各地で清掃教育を推進するNPO法人「日本を美しくする会」の活動に呼応する形で、「トイレ清掃を通じて心を磨こう」と、古川博会長(69)=同市福井町赤崎、運送会社経営=が学校関係者や知人に呼び掛けて結成した。

 現在のメンバーは約10人。市内の小中学校や高校のトイレなどを子どもや保護者と一緒に掃除する活動を年3、4回ペースで行ってきた。活動の中で、保護者から小学校の洋式化が進んでいない状況を知り、同プロジェクトを始めることにした。

 古川会長は「子どもたちが喜んでくれればうれしい。これからも支援の輪を広げていきたい」と話した。