2015年12月の神山町議選(定数10)で無投票当選した町議5人が、立候補を検討していた元町議の男性に出馬断念を働き掛け、選挙後に現金計50万円を渡したとされる疑惑を巡り、別の町議4人が15日、公選法違反(買収や寄付)に当たるとする告発状を石井署に提出した。

 告発状によると、5人は樫本雄一議長と細井成富副議長、高橋和男、相原浩志、中西富士男の各氏。元町議に対し、15年12月15日の町議選告示前に出馬を断念するよう働き掛け、選挙後の同月28日ごろ、謝礼として1人あたり10万円ずつ計50万円を、高橋町議が元町議の自宅に持参して渡したとしている。

 5人は今月12日に開かれた町議会全員協議会に、疑惑に対する主張をまとめた報告書を示した。報告書では現金を元町議に渡したことは認めたが、「慰労名目だった」と、選挙目的を否定している。

 告発したのは森本吉治、西崎哲夫、新居榮二、佐出由恵の4氏。午前9時半ごろ、西崎氏を除く3氏が石井署を訪れて提出した。3氏は「司法の場で追及しないと終止符が打てないと判断した。真相を究明し、町民が納得する答えを得るため、告発に踏み切った」と語った。

 細井副議長は徳島新聞の取材に対し「ノーコメント」とした。相原氏は「(告発は)受け止めないと仕方ない。どういう結果が出るにせよ、道義的な責任はある。今後のことは辞職も含めて検討する」と話した。

 15年の神山町議選は定数2減の10議席で行われ、現職7人、新人3人が無投票当選した。