風によって揺らぐ作品を楽しむ来場者=県立21世紀館イベントホール

 「ジャパンブルー」と呼ばれる阿波藍の魅力を、インスタレーション(大型空間芸術)を通して発信するアートプログラム「藍のけしき」(徳島県など主催)が20日、徳島市の県立21世紀館イベントホールで始まった。阿波藍で染めた451枚の布を使った斬新な作品が発表され、来場者の目を奪っていた。28日まで。無料。

 作品は、米インディアナ大美術学部のローランド・リケッツ准教授(46)が手掛けた。会場では、直径10メートルのドーム型になるように藍染の布(30センチ四方)を451枚つるし、内側からライトアップ。鑑賞者が近くを通るたびに布がゆらゆらと揺れ、幻想的な雰囲気を漂わせていた。

 プログラムには地元徳島をはじめ、英国、イタリア、ドイツなど9カ国から、公募で集まった451人が加わった。参加者は藍染の布を1枚ずつ、中央に穴を開けた厚紙の箱(縦横34センチ、高さ2センチ)に入れて昨年8月から約5カ月保管。それぞれの暮らしの中で微妙に藍色が変化した布を使い、ローランド准教授がアート作品に仕上げた。

 プログラム参加者の徳島市雑賀町西開、会社員大泉弘恵さん(41)は「目線を少し変えるだけで、目の前の景色が全く違って見える。素晴らしい空間の演出方法に感動した」と話した。