「変化を恐れないことが大切」と語る小和田名誉教授=徳島市の県教育会館

 戦国史の研究者で、NHK大河ドラマ6作品の時代考証を手掛けた小和田哲男静岡大名誉教授(73)が21日、徳島市の県教育会館で「歴史に学ぶ~戦国武将の先読みと決断」と題して講演し、約200人が聞き入った。

 小和田名誉教授は武将10人ほどの逸話を紹介した。織田信長については、当時は侵攻を防ぐために避けられることが多かった道路整備を積極的に行い、商人の往来を盛んにしたと解説。出自や武功にとらわれない人材登用を進めたことにも触れ「変化を恐れない姿勢があった」と評した。

 徳川家康が敗戦を何度も経験したことや、武田信玄が同調者を周囲に置くことを嫌ったことを挙げ「名将は壁に当たっても工夫し、耳の痛い話を聞く度量の広さがあった」とした。徳島ゆかりの三好長慶(ながよし)については「室町幕府を混乱させたとの見方があるが、違う。今は信長らの登場をお膳立てしたという評価で、もっと光を当てていい」と語った。

 講演は県教育文化研究所(徳教研)の主催。