「四万十~いのちの仕舞い~」の一場面(ディンギーズ提供)

 中学、高校時代を徳島で過ごした映画プロデューサー藤原福次さん(49)=大阪府枚方市=が製作を手掛けたドキュメンタリー映画「四万十~いのちの仕舞(しま)い~」(溝渕雅幸監督、108分)が、2月3日からイオンシネマ徳島(徳島市南末広町)で公開される。高知県で在宅医療に力を注ぐ医師の活動を追った作品で、藤原さんは「みとりや大切な人の命について、一人一人が考える機会になれば」と来場を呼び掛けている。

 高知県四万十市で診療所を営み、訪問診療を続ける小笠原望さん(66)に、溝渕監督ら撮影スタッフが密着。患者や家族の思いに寄り添う小笠原さんの姿を通し、地元の人が「いい仕舞い」と呼ぶ最期の在り方を描く。

 撮影は2016年12月から10カ月間に及んだ。ホタル狩りやアユ漁、台風時の濁流など四万十川の四季の風景も織り交ぜ、「人の命も自然の中のもの」という小笠原さんの思いを表現している。

 藤原さんは「重いテーマだが、映画自体は深刻なトーンではない。構えずに見てほしい」と話している。

 京都市生まれの藤原さんは父親の転勤で徳島市に引っ越し、加茂名中、城北高を卒業。舞台照明の会社勤務などを経て、12年に映像制作会社「ディンギーズ」(大阪府枚方市)を設立した。映画の製作・配給は、終末期のがん患者の日々にカメラを向けた「いのちがいちばん輝く日」(溝渕監督、13年公開)に続き、2作目。

 初日に溝渕監督が舞台あいさつする。5日には溝渕監督と、末期がんの夫を自宅でみとった体験を著書にした岩崎順子さん=和歌山県海南市=のトークショーがある。