31日午後0時55分ごろ、小松島市中田町中筋の無職平岡繁範さん(69)から「娘が自宅で死んでいる」と110番があった。小松島署員らが駆け付けたところ、2階寝室で死亡している長女紀子さん(39)を発見。同じ部屋にいた妻千惠子さん(67)も腹部に刺し傷を負っており、市内の病院に搬送された。千惠子さんは搬送前、平岡さんの「お前がやったんか」との問い掛けにうなずき、犯行をほのめかしたことから、県警は家庭内トラブルによる殺人事件とみて、捜査を進めている。

 県警によると、紀子さんは寝室のベッドであおむけの姿勢で死亡しており、首には絞められたような跡が残っていた。署員が現場に到着した時点で、少なくとも死後数時間が経過していたとみられる。1日にも司法解剖して死因を特定する。外部から不審者が侵入した形跡はないという。

 千惠子さんは腹部に3カ所と首に包丁で刺すなどしたとみられる傷を負っており、「自分で刺した」と平岡さんに話していたという。搬送先の病院で治療を受けているが、意識はあり、命に別条はない。寝室には血痕のついた包丁が落ちていた。署は千惠子さんの回復を待って、殺人容疑を視野に事情を聴く方針。

 平岡さん方は夫婦と紀子さんの3人暮らし。千惠子さんと紀子さんは普段から2階寝室で寝ていた。午後0時50分ごろ、1階の寝室にいた平岡さんが、千惠子さんの呼ぶ声で2階に上がったところ、死傷している2人を発見した。署の調べに対し同時刻前、2階からもみあうような物音は聞こえず、異変には気付かなかったと話しているという。

 現場はJR牟岐線・中田駅から北東に約1キロの閑静な住宅街。