阿南工高の生徒が製作し、最優秀賞に選ばれたバイオトイレ。竹パウダーを使い、尿や便を分解する=阿南市の同校

 阿南工業高校(阿南市)が竹のパウダー(粉末)の発酵作用に着目して開発した「バイオトイレ」が、全国の工業高校生らが技術やアイデアを競う「第15回高校生技術・アイディアコンテスト全国大会」(全国工業高校長協会主催)で最優秀賞に選ばれた。同市のNPO法人・竹林再生会議と連携し、放置竹林の対策と災害時のトイレ問題をともに解決に導く斬新な発想が評価された。県内の高校が同賞を受賞するのは初めて。

 バイオトイレをNPO法人と共同開発したのは機械科の3年生6人。竹に含まれるバクテリアの発酵作用で尿や便を分解する仕組みで、昨年7月に完成させた試作品を改良して応募した。

 簡単に持ち運べるようにサイズを3分の1に小型化するとともに、素材をアルミに変えて重量を約20キロから約5キロに軽量化。コンテナ(縦約50センチ、横、高さとも約35センチ)に便座や、竹パウダーをかき混ぜる手動式のスクリューを取り付けており、約100回分を処理できる。

 コンテストは2003年度から毎年開催。本年度は17道府県の24校から43件の応募があり、6件が入賞した。県内の応募は阿南工高だけだった。

 昨年度のコンテストでは、同校の竹製防災懐中電灯「ぽてっとライト」が優秀賞を受賞。泰地珠吏(しゅり)さん(18)は「先輩を上回る成績を残せてうれしい。スクリューの加工は難しかったけど、授業で学んだことが役立った」と話した。

 同校は来年度、災害時の指定避難所になっている同校内にバイオトイレを本格的に配備することにしている。