徳島、兵庫両県がサイクリングロード整備の検討を始める大鳴門橋の下部=南あわじ市

 鳴門海峡を自転車で渡ろう―。淡路島と四国を結ぶ大鳴門橋にサイクリングロードを設ける方向で、徳島、兵庫両県が新年度から検討を始める。サイクリング人気が高まる中、渦潮を眺められる新ルートが実現すれば観光客誘致にもつながると期待されている。

 大鳴門橋は1985年に開通し、全長は1629メートル。上下2層構造で、自動車専用道路の下部は、新幹線を走らせることができる。現在は遊歩道・渦の道などの一部を除き、骨組みだけとなっている。

 兵庫県などによると、サイクリングロードとしての活用を想定しているのは橋の下部空間。アスファルトなどで舗装してサイクリングロードにした場合に受ける風の影響について、模型実験を行うなどし、安全性を検証する。

 鳴門海峡、播磨灘を望む鳴門市、兵庫県南あわじ市、香川県東かがわ市の3市は連携してサイクリングロードの整備を進めている。自転車が渡れない大鳴門橋については、昨年10月からトラックで運ぶサービスに取り組んでいる。

 淡路島は「自転車の島」として脚光を浴びており、特に島を一周するコースは「アワイチ」の愛称で親しまれている。瀬戸内地域では広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ「しまなみ海道サイクリングロード」(約70キロ)なども人気を集めている。

 兵庫県は「淡路島一周コースが四国とつながれば、さらに交流人口の増加を見込むことができる」としている。