境内を清掃する「金長神社を守る会」のメンバーら=小松島市中田町脇谷の金長大明神

 徳島県小松島市の都市公園整備事業に伴い、市のシンボル・金長だぬきを祭る金長大明神(通称・金長神社、同市中田町脇谷)が取り壊されることになった問題で、住民有志が「金長神社を守る会」を発足させた。交流サイトのフェイスブック(FB)やブログなどを通じて、市民に現状を伝えるとともに保存に向けたアイデアを探る。

 FBのページは昨年12月末、金長大明神の取り壊しを惜しんだ同市大林町岩戸の会社員松村優子さん(44)が、思いを同じくする市民同士が意見交換することを目的に開設した。2月7日時点で市内外の自営業者や会社員ら52人が参加している。

 参加者の服部宏昭さん(63)=同市松島町、地蔵寺住職=は「金長神社の存続に向けて市民が自由に議論できる場の必要性を感じていた。今よりいい神社にできるよう市と一緒に考えたい」と意気込む。

 市観光ボランティアガイド協力会会員の小久見千恵子さん(57)=同市中田町内開=も「花見や金長まつりなどいろんな行事の中心だった金長神社がなくなるのはさみしい。どうにかして保存できる方向に持っていければ」と話す。

 具体的な活動の第1弾として1月14日、「お掃除大作戦」と銘打って市内外の14人が金長大明神を清掃奉仕した。同17日にはブログ「金長大明神小松島復興大作戦ぽんぽこ」を立ち上げ、インターネット上で神社の危機を訴えている。

 2月12日午前8時には第2回の清掃奉仕活動を実施する予定。今後も金長大明神に関する情報を共有して保存に向けたアイデアを出し合い、必要であれば署名などの活動も検討する。参加希望者は会のFBに加われば自由に意見交換できる。

 市は同市中田町脇谷の市営グラウンドを2022年度までに、防災拠点として活用可能な都市公園に再整備する計画を進めている。都市公園法は園内に神社を設置することを認めていないため、市は金長大明神を取り壊す方針だ。

 発起人の松村さんは「金長神社がなくなることを知らない人は少なくない。まずは現状を知ってもらい、一緒に行動してもらえる人を増やしたい」と話している。