携帯用バッテリーのリチウムイオン電池が火元となって焼損した乗用車のエンジンルーム(徳島市消防局提供)

 徳島市消防局は8日、車のバッテリー上がりを解消する携帯用バッテリーのリチウムイオン電池が発火し、乗用車のエンジンルームが焼ける火災が昨年12月にあったと発表した。乗用車のバッテリーに接続したまま走行し、過充電になったことが原因。スマートフォンなどに使われるリチウムイオン電池が火元となる火災は近年、全国的に急増しており、消防局は注意するよう呼び掛けている。

 消防局によると、徳島市内の堤防道路を走っていた乗用車から出火。エンジンルーム内のバッテリーには携帯用バッテリーが接続されており、その中のリチウムイオン電池が火元だった。

 運転していた市内の男性は車を走らせる前、バッテリーが上がったため、車内に備えていた携帯用バッテリーを取り付けてエンジンを作動。そのまま発車し、約10分後、出火に気付いた。

 携帯用バッテリーはインターネット通販で購入したもので、輸入品だった。消防局予防課は「製品の注意書きが英語で書かれていたためか、接続したまま走行することの危険性を理解していなかったようだ」とする。

 徳島市内でリチウムイオン電池が火元となった火災が明らかになったのは今回が初めてだが、全国では急増している。

 独立行政法人・製品評価技術基盤機構(東京)によると、携帯用バッテリーやスマホ、ノートパソコンなどリチウムイオン電池を使った製品の火災件数は、2012年度は全国で51件だったが、16年度は160件と、3倍以上に増えている。17年度も8月1日時点で80件に上る。

 消防局は、対策として▽充電は付属品やメーカー指定のものを使う▽製品に強い衝撃や圧力を与えない▽膨脹や異臭などの異常があれば、すぐに使用をやめる▽リコール情報を確認する―などを挙げている。