奨励賞に選ばれた文芸誌「文卵」を制作した脇町高校の文芸部員=美馬市脇町の同校

 三好市山城町出身の作家富士正晴(1913~87年)を顕彰する「第8回富士正晴全国高等学校文芸誌賞」(三好市など主催)で、脇町高校(美馬市)の「文卵(ぶんらん)」が2年連続で奨励賞に選ばれた。第1席の最優秀賞は筑紫女学園高(福岡県)の「いさらゐ」だった。

 「文卵」はB5判153ページで、生徒12人の小説や短歌などを収めている。写真に俳句を添える企画では「37・8℃」と表示された体温計の写真に「夏風邪をこじらせてなほ君恋し」の句を添えるなど13作品を掲載した。

 吹奏楽部を辞めた幼なじみへの思いと葛藤する3年生部員を描いた「夏に吠(ほ)える」など小説12編も紹介している。

 第2席の優秀賞には、盛岡第三、花巻北(ともに岩手県)、仙台白百合学園(宮城県)の各高校の3誌が選ばれた。奨励賞は脇町高の他、7校の7誌が受賞した。

 俳句などを詠んだ脇町高文芸部部長、稲井千紗さん(17)=2年=は「少ない文字数で気持ちや情景を伝えた。恋の歌もあるので、文卵を読んで青春時代を思い出してもらえれば」と話している。

 富士正晴全国高等学校文芸誌賞は2000年に創設。今回は県内の2校を含む27都道府県の54校から応募があった。