徳島ヴォルティスの試合に駆け付けた大杉漣さん=2017年5月13日、鳴門ポカリスエットスタジアム

 北野武監督の映画「ソナチネ」や「HANA―BI」などに出演し、ドラマやバラエティー番組でも親しまれた俳優の大杉漣(おおすぎ・れん、本名孝=たかし)さんが21日午前3時53分、急性心不全のため死去した。66歳。小松島市出身。葬儀・告別式は近親者で行う。

 名脇役として知られた。テレビ東京によると、大杉さんは20日、放送中の連続ドラマ「バイプレイヤーズ」の撮影を終え、ホテルに戻った後に不調を訴えたという。21日夜にはドラマの第3回が予定通り放送され、番組の最後に「大杉漣さんが、本日急逝されました。心よりご冥福をお祈りいたします」と字幕で表示された。

 大杉さんは城北高校卒。明治大を中退し1974年に劇団「転形劇場」に入団した。80年に「緊縛いけにえ」で映画デビューし、90年代以降には北野監督の映画やSABU監督の「ポストマン・ブルース」、崔洋一監督の「犬、走る DOG RACE」のほか、近年では「シン・ゴジラ」の首相役などで存在感を発揮。迫力のあるやくざ役から気弱な父親役まで、幅広い役を巧みに演じた。

 テレビのバラエティー番組でも活躍。「ぐるぐるナインティナイン」や散歩番組「大杉漣の漣ぽっ」にも出演し、その朗らかな人柄がお茶の間でも親しまれた。

 大杉さんは帰県した際には繰り返し音楽ライブを開催。「バルトの楽園」「人生、いろどり」「村の写真集」といった徳島を舞台にした映画にも出演し、飾らぬ人柄で住民と交流を深めた。

 サッカーファンとしても知られ、故郷の徳島ヴォルティスを応援。昨年5月にはヴォルティスのホームゲームに駆けつけ、選手を激励した。

 大杉さんが出演している「バイプレーヤーズ」の放送についてテレビ東京は「本日2月21日(第3話)につきましては、ご遺族、事務所、キャストの皆様のご意向もあり、予定通り放送いたします」と番組ホームページで発表した。第4話以降は現在検討中という。