断水で水が出なくなった蛇口=那賀町土佐

 那賀町鷲敷地区の一部地域で21日午前から本格的に始まった断水は、午後2時、対象の全1025世帯に拡大した。同地区の約8割に当たる世帯で断水し、町は水の確保に奔走している。当面の間、那賀高校が休校する。鷲敷小学校と鷲敷中学校では給食を取りやめる。復旧するめどは立っておらず、22日以降も住民生活は混乱しそうだ。

 町は、地区内にある2カ所の浄水場からの配水を止めた後、同町百合にある工業用水用の井戸から水をくみ上げて浄水場に配水しているが、まとまった貯水量は確保できていない。

 那賀高校は21日午前中に生徒を帰宅させ、簡易トイレと手洗い場が整備されるまでの間、休校とすることを決めた。鷲敷学校給食センター(同町和食郷)の業務がストップし、鷲敷小学校と鷲敷中学校では給食が配送されなくなっている。

 町は22日以降も役場本庁舎など3カ所での給水を続けるほか、水を自分で用意できない要援護者130~150人には、22日から町職員が自宅まで届ける。

 断水世帯を対象に、わじき温泉(同町百合)、もみじ川温泉(同町大久保)、四季美谷温泉(同町横谷)の無料入浴券を配布している。午前8時半~午後7時に役場本庁舎の住民課窓口で受け取れる。

 鷲敷地区では2005年の町村合併以降、断水となるのは初めて。坂口博文町長は「これほどの渇水はこれまでなかった。浄水場の貯水量を増やしたり井戸を作ったりして対応しなければならない」と話した。