給水再開へ向け、水道管の空気を抜く那賀町職員=午前10時ごろ、同町和食郷

 21日から断水している那賀町鷲敷地区では、22日午前も1025世帯で断水が続いている。町によると、地区内にある2カ所の浄水場でまとまった貯水量が確保できる見通しとなり、同日夕方から数時間、一時的に給水を行う予定で準備を進めている。順調に進めば、断水している全世帯に給水することができる。

 町によると、町内にある工業用水用の井戸から水をくみ上げて浄水場に配水するなどしたことで、浄水場の水位が高くなった。22日朝から、給水に向けて水道管にたまった空気を抜く作業を進めており、終わり次第、一時的な給水を始める。完全復旧の見通しは立っていない。

 町は午前7時から、地区内3カ所で給水を行っている。役場本庁舎には、早朝から給水や温泉の無料入浴券を受け取りに来る住民が相次いだ。

 役場本庁舎で給水を受けた同町和食郷の井上美苗さん(76)は「断水前にバケツにためていたがなくなった。風呂や洗濯に困っている。早く復旧してほしい」と話した。

 県、対策本部を設置 3市に給水車準備要請

 那賀町鷲敷地区で21日から断水が始まったことを受け、徳島県は22日、那賀町断水対策連絡本部(本部長・石本寛子消費者くらし安全局長)を設置し、職員の派遣や給水袋の提供を決めた。

 県安全衛生課と阿南保健所の計3人が午前から現地入りし、6リットルの給水袋100袋を運び込み、現状確認や対策の検討に当たっている。また、飲料水の衛生に関する相談を電話で受け付ける窓口を設けた。くみ置きした水は沸騰させてから飲むよう呼び掛けるなど注意も促す。

 県内19市町が加盟する日本水道協会県支部とも連携。給水車を持つ4市のうち、既に1台を派遣している阿南市に加え、徳島、鳴門、小松島の3市に派遣の準備を要請した。

 相談窓口は安全衛生課<電088(621)2264>と阿南保健所<電0884(28)9872>。