県内外からの参加者でにぎわう木頭杉一本乗り大会=2016年7月、那賀町木頭和無田の那賀川

 地域の活力を生み出す取り組みを表彰する「第22回ふるさとイベント大賞」(一般財団法人地域活性化センター主催)のふるさとキラリ賞に、那賀町木頭地区の「木頭杉一本乗り大会」が選ばれた。継承が難しい古来の技を守り伝えながら、郷土愛の醸成につなげていることなどが評価された。県内からの受賞は5件目。

 木頭杉一本乗り大会は、旧木頭村時代の1985年から始まった。かつて那賀川の上流で切り出された木材を下流に運ぶ手段として行われていた一本乗りの伝統技術を、後世に伝えるとともに地域の活性化につなげようと、木頭杉一本乗り保存会が結成され、体験型イベントとして大会が企画された。

 昨年の夏で30回目を迎え、毎年県内外から50~100人が参加する人気イベントとなっている。初心者が乗りこなすのは難しいため、保存会が1カ月ほど前から講習会を開いている。

 保存会の福井功会長(71)=那賀町木頭西宇=は「気軽に始めたが、県内外から参加者が集まるイベントになってうれしい。これからも伝統を引き継いでいきたい」と話した。

 表彰式は3月1日、東京都文京区のベルサール飯田橋ファーストで行われる。

 ふるさとイベント大賞は、97年に始まった。今回は大賞と最優秀賞各1件、優秀賞3件、ふるさとキラリ賞(選考委員会表彰)2件、選考委員特別賞1件が選ばれた。

 県内からはこれまでに、鳴門市の「ドイチェス・フェストinなると」(第4回)、勝浦町の「ビッグひな祭り」(第8回)、吉野川市の「高開石積みライトアップ」(第9回)がそれぞれ文化・交流部門賞を、美波町の「日和佐八幡神社秋祭り」(第21回)がふるさとキラリ賞を受けている。