サッカー・J2の徳島ヴォルティスは、23日午後4時からホーム・鳴門ポカリスエットスタジアムに町田ゼルビアを迎える。33節を終え、J1自動昇格圏内の2位V・ファーレン長崎とは勝ち点7差、昇格プレーオフ圏の6位名古屋グランパスとは勝ち点1差だ。徳島は33節で、引き分けで勝ち点1となったものの、ライバルのつまずきもあり、自動昇格圏との勝ち点の開きは最小限にとどまった。徳島は、町田戦に向け、今季のスタイルの根幹となる球際での強さなどを再確認するとともに、失点が増えた守備の改善にも時間を割き、準備を進めてきた。残り9試合、徳島が多くの勝利を積み重ねることは必須だが、まだ逆転の可能性は十分にある。

町田戦に向けて調整するヴォルティスの選手=21日、徳島スポーツビレッジ
前半戦の対戦成績では徳島は無敗

2~9位の残り9試合の対戦相手を見ると、徳島だけが今季リーグ戦で負けた相手との対戦がない。徳島に次いで負けた相手が少ないのが福岡の1。長崎が2と続き、松本、横浜FC、大分が3、名古屋と東京Vが4ある。

単純に各チームの前半戦の成績を当てはめて、勝ち点を計算すると、徳島が9試合で勝ち点21と最も多い。最終成績は73まで伸びるが、上位陣では、福岡は20を加え78、長崎は17伸ばして76。徳島はこの2チームに次いだ勝ち点になる。対戦相手との相性や試合日程を考えれば、長崎、福岡が勝ち点を伸ばすのは簡単ではないが、徳島は一層の上積みがほしい。

福岡は昇格争うライバルと連戦、長崎は相性の悪い相手が控える

現在4連勝中と好調の長崎は、下位との対戦相手が多く、分がありそうに見えるが、そうとも言い切れない。今季の天皇杯を含め、山形のアウェー戦はこれまで全敗。J2参入後、ホームの讃岐戦は未勝利だ。さらにアウェーでの町田戦も相性は良くない。

最近6試合で3分け3敗と急ブレーキの福岡は、第36節以降の相手が強敵ぞろい。前半戦で敗れた相手は大分のみだが、上位との連戦を終盤に控え日程的には厳しい。さらに、今季9敗中7敗と苦戦しているホーム戦で、昇格プレーオフ圏をうかがう千葉、首位を走る湘南、順位を上げてきた松本と難敵が待ち構える。

松本は対戦成績五分以上の相手 横浜FC、名古屋は難敵控える

松本は、アウェー千葉、ホームの岐阜と京都は五分の成績だが、負け越している相手はいない。ただし、前半戦で敗れたチームと3試合ある。横浜FCは、通算成績ではそれほど相性は悪くないが、ホーム、アウェー別では分が悪い対戦が少なくない。2010年を最後にホームで勝ちがない岡山戦、未勝利のアウェー千葉戦などを残している。名古屋は前半戦で敗れた相手との対戦が続き、34節はFWシモビッチを出場停止で欠く。終盤も長崎、岡山、千葉戦が控えている。

徳島の残り9試合 悪くない相性

徳島は、最終節をのぞいて対戦相手との相性は悪くない。大分には通算成績で負け越しているものの、最近の成績ではリード。もっとも苦戦しているのが、最終節にある東京Vのアウェー戦で10年勝利はない。しかし、ここまで昇格争いがもつれていれば勢いを持って臨めるはずだ。

苦境の後には好結果 ロドリゲス監督

徳島は4試合勝利から見放されているが、内容は好転している。内容と結果が伴わず、もどかしい状況ではあるが、リカルド・ロドリゲス監督は引き分けが続いた時期を振り返り「苦しい時期を乗り越えて良い結果につながった」と苦境を脱した先を見据える。J1昇格争いを勝ち抜くために、まずは町田戦で5試合ぶりの勝利を挙げて勢いを取り戻したい。33節の岡山戦は、台風による荒天も予想される中、雨にも負けず4203人がスタジアムに集まった。徳島のラストスパートに向けて、今節のホーム戦も多くの観衆で盛り上げたい。

雨の中、声援を送ったヴォルティスサポーター=9月16日、鳴門ポカリスエットスタジアム