大会最長の38区で区間賞を獲得し、MVPを受賞した小松島市の大西(右)=吉野川市山川町

 4年連続の最優秀競技者賞(MVP)にふさわしい快走だった。徳島駅伝最長の38区を制した小松島市の大西亮(プレス工業)は「実業団選手として当然の走りをしただけ」と涼しげな表情で14・4キロを振り返った。
 
 朝から両脚の太ももに痛みを感じ、「4年間で一番危ない」と感じていた。それでも徳島市、鳴門市に次いで3番手でたすきを受けて走り出すとスムーズに動いた。
 
 一気に加速し、6キロすぎまでに2人を抜き去って一人旅に。時折、後方を確認しながらピッチを速め、昨年よりも5秒速い42分45秒で再出発の中継所にゴール。40秒差をつけられた鳴門市の奥谷(大塚製薬)は「やっぱり強い」と脱帽した。
 
 13度目の出場で、小松島西高校3年の時、大塚製薬で活躍していた岩佐敏弘選手と一緒に走ったことがある。「チームのためにリードを稼ぎ、結果を出す姿が印象に残っている。自分も頑張る姿を見せることで、後に続く選手がさらに上を目指してくれたら」。
 
 憧れていた岩佐選手でも成し遂げることができなかった4年連続のMVP。この4年間、小松島市は2、4位が各1回、3位が2回と、受賞が好成績にもつながっている。
 
 1日のニューイヤー駅伝では6区で9位の走りを披露した26歳は「一人のランナーとして一年でも長く走り続けたい」。チームのため、そして自分自身のためにもさらなる活躍を誓っていた。