ブルペン入りした中日育成選手の木下雄介

 野球人生を懸けた戦いのまっただ中だ。1軍キャンプで唯一の育成選手で、徳島インディゴソックス出身の木下雄介がブルペン入りした。全球種、30球を投じ「いい球も悪い球もあった。疲労はあるが、その中で自分のフォームで投げないといけない」と感触を口にした。

 2年目の右腕は、誰よりも目をぎらつかせてキャンプを過ごす。大阪府出身。生光学園高から駒大に進んだが、故障もあって中退。日雇い労働も経験したが、夢を諦め切れずに2015年、練習生として徳島に入団。16年の育成ドラフト1位でプロの世界に飛び込んだ。今季の推定年俸は300万円。妻と1歳の長女がおり「支配下になって稼がないといけない」と力を込める。

 肩、肘の柔らかさを生かした伸びのある直球を首脳陣に評価され、1軍に呼ばれた。朝倉投手コーチは「ハングリーさがある。良さも出ているが、もっとアピールしてもらわないと」と話す。12日は練習試合に登板予定。木下雄介は絶好の機会に「真っすぐで押していきたい。結果を残さないと」と意気込んだ。