とくしまマラソンの号砲が、きょう鳴らされる。
 
 大会の出場者は年々増え、8回目となる今年は過去最多の1万1897人がエントリーしている。
 
 吉野川沿いを舞台に、大勢の人たちが駆け抜ける光景は、もうすっかりおなじみになった。
 
 完走が目標の初心者から、好タイムを狙う常連まで、それぞれのペースでゴールを目指し、思い出に残る大会にしてもらいたい。
 
 今回は、国際マラソン・ロードレース協会(AIMS)の国際公認コースに認定され、AIMS公認レースになって初めての大会である。
 
 これを受け、大会実行委員会は初の試みとして、インターネットを通じて本格的に海外からの参加を呼び掛けた。
 
 その効果もあり、外国人のエントリーは県内在住の外国語指導助手ら21人に加えて、中国や英国、カナダ、イタリア、インド、台湾など7カ国・2地域に住む37人の計58人と、過去最多になった。
 
 実行委は今年を「国際化元年」と位置付け、外国人への対応に力を入れている。
 
 英語と中国語版の大会ガイド作成や、給水所案内看板の英語併記などだ。受付場所やゴール地点には、英語と中国語の通訳ボランティアを配置する。
 
 大会運営に対する高い評価は外国人誘客にもつながるだろう。取り組みが奏功するよう期待したい。
 
 今年は来月に統一地方選の投開票があるため、例年より1カ月早い開催となった。
 
 寒さが気になるところだが、気温は昨年の大会当日よりも高めになると予想されている。
 
 幸い天気が崩れることもなさそうで、吉野川の雄大な流れや眉山などの眺めが楽しめそうだ。コース沿いの河川敷では、菜の花畑も見頃を迎えている。
 
 県外からエントリーした人は4300人余りに上る。走る喜びとともに、徳島の豊かな自然を感じてもらえればうれしい。
 
 大会を盛り上げるのは、何といっても県民からの熱い声援である。
 
 沿道には毎回、途切れることがないほど多くの人が駆け付けてくれている。阿波踊りや和太鼓、バンド演奏、ダンスなど、団体・企業による応援もにぎやかだ。
 
 バナナやパンのほか、半田そうめんやフィッシュカツなど徳島ならではのもてなしもある。
 
 そうした温かさがとくしまマラソンの良さであり、ランナーの大きな励みになっているのは言うまでもない。
 
 今回もたくさんの県民が足を運んで、エールを送ってほしい。
 
 ゲストランナーは、鳴門市出身でシドニー五輪女子マラソン代表の市橋有里さんと、NPO法人ニッポンランナーズ理事長の金哲彦さん、招待選手は大塚製薬の井川重史(あつし)、内田梨絵両選手である。
 
 招待大学の龍谷大、明治大、早稲田大の選手らはペースメーカーを務める。
 
 それぞれどんな走りを見せてくれるのか、楽しみだ。
 
 今回初めて徳島県警の警察官が「エスコートポリス」として出場者と一緒に走り、不審者の動きや不審物に目を光らせる。
 
 安全に注意し、事故やけがのない大会にしたい。