徳島県内の小学5、6年生が参加し、新聞用紙をつくる現場を取材体験した「大王製紙工場見学ツアー」。大王製紙三島工場(愛媛県四国中央市)に同行した記者も、写真と動画で工場の様子をリポートします。

内部に煙突が入ったエリエールタワー(207m)は、高さ180mのところに展望台があります。展望台から見下ろすと、紙の原料となるパルプをつくるために必要なチップが山のように積まれているのが分かります。

エリエールタワーの展望台から見たチップヤード。写真左側に船を着けてチップを運ぶ

チップはチリやオーストラリアなどから大型船で運ばれ、チップヤードの横に船を着けて荷揚げします。

もうひとつのパルプの原料は、新聞やチラシの古紙。回収された新聞・チラシ古紙の異物やインクを取り除いて、もう一度新聞紙に作り直します。古紙倉庫には、新聞・チラシ古紙がうずたかく積まれています。

古紙倉庫に積み上げられた新聞・チラシ古紙(バスの車内から撮影)

古紙回収に出すときの豆知識

新聞とチラシは新聞用紙に再生されるので分ける必要はありません。段ボールや本・雑誌は新聞用紙とは別の用紙に再生するため、新聞・チラシとは分けてください。

いよいよ新聞用紙をつくっている工場内へ。

巨大な工場の中に新聞用紙をつくるマシンがある

新聞用紙をつくるマシン「新聞抄紙機(しょうしき)」は、幅約8mの紙を時速70kmほどの速さでつくることができます。

動画では、1時間に1回しか見られない、巻き取る軸が新しく切り替わる瞬間が見られます。

新聞社の印刷センターで使われるのは、幅約1・6mの巻き取り。

幅約1・6mの新聞巻き取り

幅8mの大きなロールを、印刷機のサイズに切りそろえ、巻き直して1・6m幅にします。

印刷機サイズに切りそろえた巻き取り

巻き取りは包装され、倉庫に入れられて出荷を待ちます。

包装される巻き取り
積み上げられ、出荷を待つ
高い天井の倉庫に積み上げられた巻き取り

◆おまけ◆

工場見学後、小学生たちが紙すき体験をした試験室で、面白いものを見つけました。壁から生えるシャワーです。

壁から生える?シャワー

このシャワーって何ですか?

尋ねてみると、「危険な薬品が誤って体についた時、すぐに洗い流せるようにするためのもの」だそう。

試験室は、紙の強度を調べたりさまざまな実験をしたりする理科室のような場所。いろいろな薬品を取り扱っているので、緊急時にすぐに対応できるように設置されていて、年2回はちゃんと動くかどうか確認しているそうです。

試験室に限らず、工場内で薬品を扱う場所の近くには、シャワーや洗眼器などが設置され、安全に作業できるように配慮されています。