食育とは、親子で楽しく作っておいしく食べることです。

今、定食が見直されている
最近の日本人の食事は、主食である米の消費量が減少する一方で、脂質の摂取量が増加傾向にあります。食の欧米化が進み、肥満や糖尿病が深刻化している今、注目されているのが昔ながらの日本の食事です。わかりやすく言えば、主食のご飯を中心に、主菜と副菜に野菜、魚、豆などを組み合わせた典型的な定食スタイルが、食生活を改善する上で見直されているのです。
ただ、現実的に家事や育児に追われているお母さんが、毎食、品数の多い定食を手作りするのには無理があります。

100点よりも60点を続けることが大切
そこで、私たちが提案するのが「彩りバランス定食」です。たとえ朝はパンと牛乳、昼間はファーストフードで済ませても、1日1食は必要な栄養をバランス良く摂取でき、不必要なもの(着色料・保存料・塩分・油分等)を抜いてイーブンにしてくれる定食は、偏った食生活をサポートしてくれるはずです。
また、理想的には1日30品目摂取と言われていますが、食事においては継続することが大切。100点を目指すよりも、毎日60点を続けることが明日への健康につながります。ぜひ、今、食べている食事にもうひと手間をかけてオリジナルの「彩りバランス定食」を作ってみてください。

おぎゃっと21の栄養学科ブース

 野菜嫌いと決めつけないで!

私たちは子育て支援イベント「おぎゃっと21」の栄養学科コーナーで、毎年テーマを決めた実演と試食会を行い、たくさんの親子と接してきました。そこで感じたのは「親子で楽しく作っておいしく食べる」ことの素晴らしさです。よく「うちの子は野菜嫌いで食べない」というお母さんがいますが、野菜を見て、触れて、調理中の匂いや音を感じて「楽しそう」「おいしそう」と刺激を受けた子どもたちは、驚くほどたくさん野菜を食べてくれるから不思議です。
家庭でも買ってきたおかずを並べるのではなく、子どもたちの五感と好奇心を刺激するためにも、ぜひ一緒に食事を作ってください。

バイキングから定食スタイルへ

おぎゃっと21の栄養学科ブース

①ダイエットや生活習慣病予防のために食事制限するのは大人の事情。育ち盛りの子どもには炭水化物も脂質も必要、大切なのはバランス良く摂取すること。
②ある程度時間をかけてよくかんで食べること。だらだら食べるのではなくメリハリをつけること。
③ひと品食べ終えたら次を食べる“ばっかり食べ”ではなく、3品なら三角食べ、4品なら4角食べを心がける。
④子どもが食べる量とお父さんが食べる量が違うのは当たり前。子どもが何をどれだけ食べたか観察するためにも、大皿ではなく、一人ずつの皿に盛りつける。
⑤たくさんの色、さまざまな食感で食事に変化をつける。お子さまランチをイメージして立体的に盛りつける工夫を。

1度に23品目が摂取できる彩りバランス定食を作ってみましょう!
いつものお料理にひと手間をかけるだけで、見た目も栄養バランスもグッとUP!旬の野菜を中心に、魚、肉、豆類、乳製品、ストックしてある缶詰や乾物を上手に使用して、アレンジメニューにも挑戦してください。

鮭の旬野菜あんかけ

●いつもの「鮭のバターソテー」3品目➡「鮭の旬野菜あんかけ」なら13品目
①鮭に小麦粉をまぶしてオリーブオイルとバターでこんがり焼く。
②鍋にだし汁にさいの目に切ったニンジン・大根の葉・干ししいたけ・長芋を入れて片栗粉でとろみをつける。
③レンジで蒸したキャベツ、ブロッコリー・トマトを盛りつけてレモンを添える。

ほうれん草とツナのお浸し

いつもの「ほうれん草のお浸し」1品目

➡「ほうれん草とツナのお浸し」なら5品目
ほうれん草のお浸し+ツナ缶+白ごま+もみのり+ゆず果汁

●いつもの「即席お吸い物」1品目

あられふのお吸い物

➡「あられふのお吸い物」なら5品目
即席吸い物+あられふ+とろろ昆布+ネギ+ちくわ

(この定食に豆腐か納豆の小鉢をプラスし、デザートにフルーツをトッピングしたヨーグルトを食べれば、より理想的な栄養バランスに近づけます)

代表 山上文子さん

徳島県スポーツ栄養士協会

代表 山上文子さん

食は命を育むことで、足りなければ命を削ることになります。家庭では子どもの頃からバランスの良い食生活を習慣づけ、愛情のある食卓で子どもたちを健康な大人に育ててあげてください。

徳島県スポーツ栄養士協会メンバー