四月は親も子も学びの季節です。

桜の便りが待ち遠しい季節になりました。4月から保育所や幼稚園の入園を予定している家庭では、親子でさまざまな準備をしている時期でもあります。
そこで親子で新しい生活をスタートさせるための心構えと、保育園等で楽しく集団生活を送るためのアドバイスを、市民病院副院長で「子育て支援イベント・おぎゃっと2 1 」小児科コーナー担当、「はぐくみ支援アカデミー」主宰・松岡優先生にうかがいました。

主な任意予防接種スケジュール
任意予防接種とは定期接種以外のワクチン接種のことです。
(平成25 年度よりHIb と肺炎球菌のワクチンは定期接種)

予防接種表
そのほかにも任意接種として日本脳炎、A型肝炎、子宮頸癌予防のパピローマウイルスに対するワクチンがあり、予防接種が勧められます。                                     最新のスケジュールを確認してかかりつけ医と相談しましょう。
最新の予防接種スケジュールをチェック!

松岡 優 先生

「集団生活ができるだろうか?」「家族と離れて大丈夫だろうか?」この時期、入園を前にした親なら誰もがそんな不安を抱くのは当たり前のことです。しかし子どもは親の心配や不安を敏感に察知するので、できるだけ言葉や表情に出さないように気をつけてください。
また、入園が近づいてくるとより具体的な心配事が増えてきます。「朝はちゃんと起きられるだろうか」「トイレはちゃんとできるだろうか」「好き嫌いなく食べてくれるだろうか」「友だちと仲良くできるだろうか」「問題行動を起こさないだろうか」など、考え出すと切りがありませんね。そこでこの時期は少し問題点を整理して、優先順位をつけてから入園準備をする必要があります。
まずは健康が第一です。乳幼児に必要な予防接種を済ませているか、各地域の行政が発行している「母子健康手帳」の予防接種スケジュールをチェックしてください。またワクチンの種類は年々変化していますので、最新情報かどうか確かめた上で、かかりつけ医に相談してスケジュールを作成する必要があります。
積極的に外出しましょう

次に、今まで家の中でお母さんと過ごす時間が長かった子どもほど「分離不安」の心配がありますので、この時期は積極的に外に連れ出してあげましょう。
公園デビュー、子育て支援センターやサークルなどで行われる読み聞かせや季節行事への参加、園開放の利用など、外の環境や人との接触に少しずつ慣れるようにしてください。
肝心なのは同年齢の子どもとふれあいの時間を持つこと。その時に距離を置いて観察していると、自分の子どもの成長具合や問題点が見えてくるはずです。

親子で規則正しい生活習慣を
入園式まで約2 週間、そろそろ規則正しい生活を親子で心がけましょう。1 日の過ごし方を見直し、早寝早起きを心がけましょう。またきちんと朝食を食べる習慣をつけ、何度か幼稚園等の時間帯通り、リハーサルしてみるのもいいでしょう。

つまずきは成長している証拠
入園後は親も子もさまざまな「つまずき」が生じます。
集団生活においては病気感染だけではなく、汚い言葉を覚えたり、反抗的な態度を取ったりしてお母さんを驚かせることもあります。

でも決して過敏にならずに「成長している過程」と考えてください。
それでも気になる「つまづき」がある場合は、時間に余裕を持って送迎し、園での子どもの様子を陰で観察してみましょう。
保育士は子育てのプロフェッショナルです。子どもとの接し方を見ているだけでも勉強になり、的確なアドバイスももらえるはずです。

子育ては誰もが初心者!
保育士や先輩ママに気軽に相談しましょう
子育てに関わる専門家や一般の子育て支援に興味のある方のスキルアップを図るために平成17年から始めているのが「はぐくみ支援アカデミー」です。

毎月1回程度、健康や医療などのテーマに基づいてその道の達人を招いたセミナーでは、同じ悩みを持つ保護者や、子育ての現場で働く熱心な保育士さんが集まり、活発な意見交換が行われています。
今回は3月31日に「赤ちゃん体操(発達障害・ダウン症も含む)」というテーマで講演会と実技を開催します。「育児書を読んだけどうちの子はちょっと違う」「ほかの子どもと比べて発達が遅いような気がする」など気にかかることがあれば、新生児から乳幼児まで、年齢に関係なくご参加ください。
4月は親も子も学びの季節です。親子で元気に楽しく新生活をスタートさせるために、どうかこの時期を有意義に過ごしてください。