勝浦町はぐくみクラブ

未来の地域と子どもたちのために「勝浦町はぐくみクラブ」

「きずな」をはぐくんだ10年

平成15年に発足した「勝浦町はぐくみクラブ」。勝浦町子育て支援センターを拠点に、子育て中のお母さんが中 心になって企画運営し、毎年さまざまな活動を続けてきました。
10年という期間を経て当クラブがどのように育まれてきたのかメンバーのみなさんにお話しをうかがいました。

自分の子も人の子も同じだから

平成15年、廃園した保育所を利用してスタートした「勝浦町 はぐくみクラブ」。
10年目の夏となるこの日は、恒例の七夕まつりが開催され、たく さんの親子で賑わいました。短冊に願い事を書いて笹に結ぶ子、 園庭でスイカ割りを楽しむ子、絵本の読み聞かせに夢中になる子。 子どもたちを見守りながらおしゃべりするお母さんたち。この何げ ない光景はどのようにして育まれ、受け継がれてきたのでしょうか。

「委員が集まって年間のテーマを決める時は、その年に利用する 子どもの年齢を考慮しています。
幼児が多い年は「食育」だったり、今年は第1子の赤ちゃんが多 いので、親子のふれあいやママの友達作りなど、ゆったりできる 内容を実践しています。
見ていて感じることは、どのお母さんも自分の子も人の子も同じ ように接していること。
部屋にいても園庭に出ても誰かの目が行き届いているので安心できるし、それはお母さんの気持ちのゆとりにつながっていると思います」という代表委員の松本妙子さん自身も現在子育て中。
子ども以上にママ友達に会える日を楽しみにしているひとりです。

地域にとってより身近な場所に

ここを卒業した親子が、小学校の高学年になっても時々遊びに来てくれるのも当クラブの特徴の一つです。
「夏休みに入ってひょっこり顔を出した小学生が子どもと遊んでくれたり、片付けを手伝ってくれたりするのは本当に嬉しいですし、見ていてほほ笑ましいですね。
あそこに行くと顔見知りのおばちゃんや子どもがいる!

そんな身近な場所であることが大切ですね」と委員の仲田さん。中には保育園のお迎え前にフラッと立ち寄ったり、ストレスを発散させるためにお茶を飲みに来るお母さんもいて、いつも話題や笑いが絶えないと話します。
そんなつながりから自然発生したのが“リサイクルの輪”です。普段着はもちろんのこと、保育園の制服や体操服、水着、育児用品までさまざまな物がここで需要供給されています。「次々とお下がりが回ってくるので助かります。たまに“ ベビーバスありませんか~”とリクエストすることも。譲る人、譲られる人の心と物を大切にすることでより絆が深まっている気がします」。

勝浦町ならではの環境を利用していきたい

また、当クラブでは利用者と委員だけではなく、地域のさまざまな立場の人がこの10年間をサポートしてきました。
その中のひとりが子育て支援相談員の横田さんです。


「お母さん同士が教えたり教わったり、どの人も子育て中なので私が聞いていても説得力がありますね。お母さん同士が仲良しなので子どももおおらかになるのでしょう。家ではおもちゃを独り占めする子も、ここでは観察する、譲る、我慢する気持ちが芽生え、貴重な経験になっています」さっきまでぐずっていた赤ちゃんも横田さんが抱っこして数分するとぐっすり夢の中。お母さんにとっては子育ての大先輩であり、子どもたちにとっては優しいおばあちゃんのような存在なのかもしれません。 今後は子どもたちの成長に合わせて、町の施設や環境を活用した野外活動を積極的に展開していきたいと話すみなさん。
来年の秋には、成長した子どもたちとその姿を見守る地域の人たちの交流が、勝浦町のみかん畑で見られるかもしれません。これからも多くの優しいまなざしに育まれながら、勝浦町はぐくみクラブの活動は続きます。

勝浦町はぐくみクラブ
勝浦町はぐくみクラブは年間を通して参加者自身でさまざまな事業を企画運営しています。
このほかにもベビーマッサージや季節の行事なども行っています。(写真は平成24 年度の事業)

5月3日・4日にアスティとくしまで開催された「おぎゃっと21」には約9,600人の親子が訪れました。