交通遺児への長年の寄付をたたえる表彰状を、岩浅市長(右)から受け取る谷さん=阿南市役所

 加茂谷運送(阿南市)など関連7社でつくる谷グループの谷敬二会長(90)=同市楠根町生蓮=が「市交通遺児育英基金」に寄付を続けて30年がたち、累計額は1千万円に達した。市は6日、谷さんに表彰状を贈り、長年の功労をたたえた。

 谷会長は1956年に加茂谷運送を設立。運送業をなりわいとする中で、運送会社のトラックによる事故などで交通遺児が生まれていることに心を痛め、86年9月に初めて「学費などに役立ててもらい、交通遺児に少しでも幸せな生活を送ってほしい」と、市に寄付を行った。

 これをきっかけに、市は市交通遺児育英基金を設立。市内の学校に通う小中学生に育英金を支給し、クリスマスと中学、高校進学時には図書カードを贈ってきた。

 谷会長はグループ7社の従業員に協力を呼び掛けたり、自分の貯金から捻出したりして賄ってきた。昨年12月27日、16回目として寄付した270万円で、累計額は1000万3277円になった。

 6日に市役所で表彰式があり、岩浅嘉仁市長が「長年にわたる寄付に感謝します」と、表彰状を手渡した。

 谷会長は、今後も寄付を続けていく考えで「自分が亡くなった後も会社の後継者に寄付を続けてもらい、支援の輪を絶やさないようにしたい」と話した。