「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」は、ビートルズの最高傑作とされるアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の最後の曲である
 
 「新聞を読んでいたら・・・」と、若くして亡くなったジョン・レノンさんの弾き語りで始まる。オーケストラが入り、一気に歌のスケールは壮大になるのだが、これに限らず、アルバムには実験的な試みが、いくつもちりばめられている
 
 高度な機材がなかったにもかかわらず、今も音は古びない。「アルバムから50年もたつんだよ」。来日公演でポール・マッカートニーさんが話題にした。東京ドームの初日は、その収録曲も含めて全部で39曲。2時間半余り歌い、演奏し続けた
 
 アルバムには、64歳になっても必要としてくれるかい、と恋人に語る曲がある。当時なら疑いもなく「おじいちゃん」の年齢だった。74歳でステージに立っているとは、当の本人も想像していなかったに違いない
 
 古来まれなる70歳も、この時代、事あれば「若かったのに」と残念がられる年齢である。まして、そこにも届いていないなら
 
 そろそろ年齢を感じ始めた人に「まだまだ、これから」と。そんな呼び掛けも聞こえてくるような公演だった。まずまずの天気が続くゴールデンウイークの一日を、新たな挑戦を始める人生のその日にしませんか。