記念撮影に臨む新成人。政治への期待や注文が相次いだ=徳島市庄町5の加茂名公民館

 9日は成人の日。徳島県内で約7300人が社会への第一歩を踏み出す。今年は国内では憲法改正に向けた議論が活発化し、米国では過激な発言を繰り返すトランプ氏が大統領に就任するなど、内政、外交とも大きく変容する可能性がある。歴史の転換点に立つ若者は政治に何を求めるのか。県内8市町20会場で成人式が行われた8日、それぞれの思いを聞いた。

 憲法の施行から70年を迎え、安倍晋三首相が目指す憲法改正を巡る動きに注目が集まる。六浦直人さん(19)=阿南市見能林町築溜、専門学校生=は改憲に賛成の立場から「現状に合わないものもあるはず。新しく変えてもいいのではないか」と主張する。

 「お年寄りが残してくれた平和を私たちも受け継がなければいけない」と話すのは佐々木侑璃さん(20)=徳島市南島田町3、高知大2年。「周りの国に流されずにしっかり議論するべきだ。私たちも責任ある大人だという意識を持って考えたい」と意気込んだ。

 米大統領に就任するトランプ氏は自国を最優先する保護主義の政策を打ち出す。環太平洋連携協定(TPP)からの脱退を表明しているほか、選挙戦では在日米軍の撤退に言及するなど日米関係への影響が懸念される。

 古川裕介さん(20)=鳴門市大麻町板東、徳島大2年=は「日本がどうなっていくのか気掛かりだ」と不安を口にする。「中国、北朝鮮情勢を考えると米軍による抑止力は必要で、日米安保の重要性は増している。安倍政権にはしっかりと国益を守ってほしい」と要望した。

 格差や雇用の問題に対する注文も相次いだ。福田佑也さん(20)=小松島市大林町金島、岡山大2年=は「課税の仕組みを見直し、広がりすぎた格差の是正に乗り出すべきだ」。板東加奈子さん(20)=北島町中村、四国大短期大学部2年=は「保育士は給料が安く人が集まらないと聞く。女性の活躍を掲げるなら、実際に効果が上がる政策を行ってほしい」と話した。