暖冬の影響で来場者が落ち込んでいる井川スキー場腕山。芝生がのぞくゲレンデもある=三好市井川町

 今週末に予想されている今冬一番の寒気に、三好市井川町の井川スキー場腕山が期待している。これまでの暖冬で雪が確保できず、客足が伸び悩んでいるためだ。スキー場は今季から指定管理者が変わり、再スタートを切ったばかり。週末にまとまった積雪を受け、来場者増につなげたい考えだ。

 今季の1日当たりの来場者は、12月が184人、1月(11日まで)が236人。スキー場がリニューアルした1997年以降で最も少なかった昨季(12月211人、1月404人)を大きく下回っている。

 今季のまとまった降雪は12月16日の1回だけ。人工造雪機をフル稼働させても雨などで雪が解け、現時点で全4コースのうち、滑走できるのは2コースにとどまる。常連客の前野由起子さん(47)=美馬市脇町=は「メインゲレンデも、いつもより滑れる幅が狭い。芝生がのぞいていた時もあり、スキー板が傷まないか心配だった」と指摘する。

 スキー場に20年以上勤める男性スタッフ(45)は「年末年始の書き入れ時にこれだけ雪がないのは記憶にない」とため息をつく。暖かい日が多いため、愛好家らがスキーに出掛ける気分になっていないことも落ち込みの要因とみている。

 今季から石鎚登山ロープウェイ(愛媛県)が新たな指定管理者となり、リフト券やシーズン券を掲示すれば、市内3温泉施設の入浴料が割り引かれたりタオルが無料で提供されたりするサービスを始めるなど、誘客に工夫を凝らしている。

 気温が氷点下3度以下になれば人工的に雪を降らせる機械も試験的に導入し、スキーヤーからは「自然の雪みたいで滑りやすい」と好評を得ている。

 大雪、暖冬と2シーズン続けて天候不順に見舞われ、経営が厳しくなって前の指定管理者が撤退に追い込まれた同スキー場。石鎚登山ロープウェイの伊藤和豊社長は「連休にかけて適度に降ってもらい、一日も早くゲレンデを全面開放したい」と話した。