藤森理事長(左)の指導を受けながら、和紙の手すき技術を学ぶ米国の学生=吉野川市山川町の阿波和紙伝統産業会館

 米東部ロードアイランド州の芸術大、ロードアイランドスクールオブデザインの学生ら23人が15日、吉野川市山川町の阿波和紙伝統産業会館で、和紙の手すき作業に取り組んだ。学生は11~18日の日程で特別研修中で、和紙作りの全工程を体験し、出来上がった和紙は自らの創作に活用する。

 研修には版画、グラフィックデザイン、建築設計などを専攻する学生が参加。この日は和紙会館の藤森洋一理事長(69)らの指導を受けながら、近くの畑で自ら収穫したコウゾを原料に紙すきに挑戦した。専用の木枠を使い、すくった原料が均一の厚みになるよう、細かく揺らして紙をすいていった。

 版画専攻のヘンリー・マクレランさん(20)は「一枚の紙ができるまでに大変な苦労があることが分かり、興味深かった。和紙は丈夫なので、いろいろな版画の表現法を試したい」と話した。

 研修は同大のダニエル・ヘイマン教授が2011年に始め、今年で6回目。一行はコウゾの収穫のほか、表皮の剥ぎ取りや繊維をほぐす作業などにも取り組んだ。18日までに1人30枚前後の紙をすき、藍染も体験する。