2016年の徳島県内の自殺者数は前年より11人多い141人となったことが20日、県警の集計(速報値)で分かった。前年を上回るのは3年ぶり。増加率は全国で4番目に高い8・5%だった。65歳以上の高齢者が12人増の54人に上り、約40%を占めた。

 県警によると、自殺者のうち男性は前年比8人減の84人、女性が19人増の57人となった。

 年代別では、多い順に60代が7人増の29人、70代は6人増の27人、40代は4人増の23人、80代以上は3人増の16人、30代が1人増の15人。一方、50代は4人減の17人、20代も4人減の9人、10代以下は2人減の5人だった。

 自殺要因(重複あり)は、病気などを理由にした健康問題が55人と最も多く、家庭問題25人、経済・生活問題11人、勤務問題8人、学校問題5人と続いた。動機不詳は64人だった。

 人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率は18・7人。前年より1・7人増え、全国平均(17・1人)を上回った。

 県内の過去10年間の自殺者数は2008年の202人をピークに11年まで3年連続で減少。12、13年は前年を上回ったものの、14年以降は減少していた。

 自殺防止計画の策定を地方自治体に義務付けた改正自殺対策基本法が昨年4月に施行され、県は同11月に計画を策定。今後、各市町村でも策定を予定している。

 県保健福祉政策課は「原因の分析はこれからだが、高齢者と女性の自殺が増えている。高齢者の居場所となる地域の『サロン』を充実させるなど、対策を強化したい」としている。