約60年ぶりに公演が開かれた寺内農村舞台=那賀町寺内

 那賀町寺内の寺内八幡神社境内にある農村舞台で22日、約60年ぶりの公演があった。杉林に囲まれた素朴な舞台で、地元の人形浄瑠璃座による三番叟などが繰り広げられ、町内外から訪れた約30人が酔いしれた。

 地元の丹生谷清流座と城北高校民芸部OBでつくる青年座、ポラリス座の3団体が「迎春寿五人三番叟」を披露した。松の木を描いた暗幕が飾られた農村舞台を背に、5体の人形が息のそろった動きを見せ、観客から大きな拍手を受けた。

 人形の遣い方などを学ぶワークショップもあり、観客は出演者に教わりながら、県のマスコットキャラクターすだちくんの人形を使って阿波踊りの動きに挑戦した。

 観光施設での就業体験のために来県しているブラジル出身の日系3世ケンジ・ヤマカワ・ジェスケさん(30)=法政大経営大学院=は「神秘的な雰囲気でとても素晴らしいと思った」と話した。