学芸員の助言を受けながら作品の感想などをメモに取る生徒=那賀町横石の相生森林美術館

 那賀町の鷲敷中学校の3年生16人が、同町横石の相生森林美術館の展示作品を紹介する音声ガイド作成に取り組んでいる。作品の題名や制作された年、技法などをはじめ、自分が受けた印象なども紹介して、鑑賞の参考にしてもらう。同校の生徒が音声ガイドを作るのは昨年の3年生に続いて2回目。

 木彫の常設展示品について、生徒が1人1作品を担当。それぞれ解説文を考え、音声を録音して約2分間で紹介する。3月下旬に完成させ、同館では次回の企画展が始まる4月16日まで、生徒の声を吹き込んだICレコーダーなどを貸し出して来館者に利用してもらう予定。

 生徒らは20日に同館を訪れ、自分が担当する作品を東浦博史学芸員(50)の助言を受けながら観賞。楕円形の球体の上に建つ家とその前でただずむ家族を彫った作品を見た生徒は、「見えない相手に別れを告げているような印象。さよならという声が聞こえるようだ」などと感想をメモしていた。

 同館は「若い感性で作品に新たな光を当ててもらいたい」と期待を寄せる。谷百々花さん(15)は「浮かんだイメージがみんなに伝わるよう、頑張ってうまくまとめたい」と話した。