茶畑で葉を収穫する石本さん=海陽町久尾

 海陽町宍喰地区で、地元特産「寒茶(かんちゃ)」作りが最盛期を迎えている。山間部の久尾、船津、中里の3地域の農家でつくる宍喰寒茶生産組合(10人)の組合員が寒風の中、茶摘みや茶葉の陰干し作業に取り組んでいる。

 同町久尾の石本アケミさん(80)の茶畑では、年明け早々の2日から茶葉の収穫を始めた。きれいな葉を一枚一枚選別し、丁寧にちぎった後は蒸して4日間ほど陰干しする。作業は3月上旬まで続き、今年は組合全体で約700キロの生産・出荷を見込んでいる。

 寒茶は、山肌に自生する在来の山茶(やまちゃ)の葉を原料にしている。カフェインやタンニンが少なく、まろやかな味わいが特徴だ。無農薬で栽培している石本さんは「毎年、新茶を楽しみにしている人がいる。今年も良い品質の茶を届けたい」と話している。

 茶葉の袋詰めやティーバッグが、町内の道の駅「宍喰温泉」などで取り扱われており、JAかいふに委託してインターネット販売もしている。組合によると、今季は130グラム入りを710円で販売する。